風通しのいい人生

クリスチャンライフについて語る、祈る。

交際相手がクリスチャン? ③ カルトだったら

交際相手がカルト信者であったら……

選択は

1.別れる

2.脱会させてからその後のことを考える

3.脱会は迫らずに交際を継続するなり結婚するなりする

4.一緒にカルトに入信する

くらいになるかな。

別れる決心がさっさとできるなら、それも人生ですね。

2の場合、どうするかです。

相手の両親が脱会させたがっている場合は協力体制が取れると心強いですね。

その際はカルトからの脱会に取り組んでいる弁護士や団体、また牧師などの力を借りたいところです。

ワタクシはクリスチャンになって35年ほどになります。

その間、何人かカルト宗教を信じていた人にも会いましたし、カルト問題に取り組んでいる牧師さんの話を聞いたこともあります。

一つ言えることは、脱会してる人は結構いるということです。

もう一つは、「人生は時にそれほどに過酷だ」ということなのではないかと思います。

カルト宗教に入信してしまうなんて、どうして? って思う方も多いでしょうけど、本当に苦しんで苦しんでやっと見つけたのがそれだった、ということもあると思います。

カルトに関わってしまうことは、だから、少しも恥ずかしいことではないとワタクシは考えています。

「昔は壺を買っていた。カルトから脱会した」みたいな話を聞くことも、教会に通っていると珍しいことではありません。

その度に、「でもそれくらい生きるって時にしんどいんや」と感じさせられます。

その一方で、どう本人を説得すれば本人の腑に落ちるのか、というのはワタクシにはなかなか見えてきません。

何かのきっかけで入信し、何かのきっかけで脱会しているようです。

脱会をさせようとする家族は結構な荒波を越えていると思うんですが、当の本人はさほど劇的な経験をするわけでなく脱会してるみたいです。

まるで、あっちの部屋からこっちの部屋に移ってくるような感じです。

そんな風に、脱会はある日ある時あっさりと訪れる可能性もあります。

 

で、脱会を迫らずに交際を続けたり結婚したりする場合、経済的なことはとことん話し合っておいた方がいいと思います。

 

前回のブログでも書きましたが、ワタクシは夫がクリスチャンでないので、献金についてはちゃんと話し合いました。

自分の給料について、献金されたくない、ということなら、それははっきり言っておいたほうがいいです。

そして、家計についてはっきり二人の分を分けて管理したほうがすっきりすると思います。

猫 家計 に対する画像結果

一緒に自分も入信する決意の方はこのブログを見る必要はありませんね。

 

相手の両親もカルトで、交際相手がいわゆる宗教二世だった場合、きっと入信を強く希望されることだろうと思います。

覚悟ができた上でのことなら、ワタクシも何も申せませんが、家族ぐるみでカルトに入信されている場合、入信せずに我が道を行くのはなかなかに困難なことかもしれません。

ワタクシの立場からは、カルトへの入信はとてもお勧めできるものではありません。

 

カルトは詐欺的な要素があまりに強いからです。

 

だけども人は、じゃあ常に正しく行動できるのか?

じゃあ誰か「苦しみのない人生」をその人にあげられるのか?

 

いろんなことを考えると、自分だってそういう辛い思いを抱えている人に何もできていない現実があります。

キリスト教会だって、そういう方々のところに届いていません。

ふがいないことです。

 

交際相手がカルトに入信していたり、あるいは配偶者がカルトに入信してしまってどうしたらいいかと悩む方に、ワタクシ自身、かける言葉も見つかりません。

 

ただ、ワタクシが実際に知り合ったカルト脱会者の方は、周囲の人よりは不思議なくらい静かに「脱会した」とおっしゃいます。

その方の人生はカルト入信前、入信後、そして脱会後も地続きで続いているのです。

当人にとっては入信も不思議な行為ではなく人生の必然だということなのでしょう。

 

もしかしたら、それは、ある一時パチンコにはまって財産なくした人や、ブランドものに夢中になって集めていたけどもう興味がなくなってメルカリで処分してる人と同じような心境なのかもしれません。

よくわかりません。

だけどもこのブログを書いていて思い至ったことは、

人生は時に担いきれないほど過酷なものだということです。

 

たぶんワタクシにも同じような瞬間はあったのだと思います。

 

クリスチャンの端くれとしては、一人でも多くの方に心の救い、慰め、温かさが与えられることを祈るばかりです。

 

仔羊おばさん