風通しのいい人生

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現役プロテスタント教会会員が献金について説明する⑬そういや4種類目の献金があった!

さて、「現役プロテスタント教会会員が献金について説明する」シリーズもなんと13回目です!

最初これを書き始めた頃は、こんなにネタが尽きないものか想像もついてませんでした!

「たかが献金、されど献金」ですな。

このブログで最初献金の種類を説明する際、「献金の種類は3種類」としてきたのに、最近

あ!

( ゚Д゚)

もしかして4種類目あるぞ!

と、思い至りまして、今回はその第四の献金について書こうと思います。

教会では「指定献金」と呼ばれる献金です。

 

とはいえこの「第四の献金/指定献金」ですが、現役プロテスタント教会で30年以上信徒として教会に通っているワタクシが、その存在について記載を失念していたのは、それなりの理由もあります。

この「第四の献金」、実は献金色の強いものと弱いものとがあるのです。

 

献金色の弱いものの代表は例えば:

ウクライナの戦争の避難民や避難させるのに使われる献金(教会で集めて当該団体に送られる)

トルコ・シリアで起きた震災の今後の復興のため(これまた教会で集めて赤十字やその他の慈善団体などに送られる)

です。

 

そう。

教会で集めるので確かに「献金」と呼ばれるのですが、かなり「募金」に近い。

送られる団体はキリスト教系であることが多いものの「絶対」ではない(あくまで人道的な支援ですから)。

 

一方、「献金色」が強いものの代表は

〇〇宣教師のための献金

〇〇神学校のため

あるいは

〇〇派教会の本部への献金

などがあると思います。

 

宣教師への献金は、日本から海外に宣教に行く人のための献金です。

逆に日本に宣教に来ている宣教師たちには母国の母教会をはじめとする宣教団体からの支援を受けているケースもあるかと思います。

「ザビエル首輪」って言うんだって!


「教会本部への献金」とは、例えばワタクシの所属する教会もそうなのですが、単立で一つの教会だけで活動してるのではなく、〇〇教団(あるいは教派)の中の一つの教会として存在してるので、その〇〇教団本部にちょっと嫌な表現で言えば上納される献金です。

統一教会でもこの「上納金」系の献金は韓国内に送られ、結構立派な教団本部の建設に役立てられたようでそういう報道をワタクシも拝見しました。

でも、日本のプロテスタント系教会でそういう「上納金」系が例えばヨーロッパやアメリカに送られてるケースはまずないと思います。

本部はもとは欧米の宣教団体であったにしても、今は日本で宗教法人になってるとこがほとんどだろうと思われるからです(すみません、でも別に調査したわけじゃないのです。自分の見知った範囲内での発言です)。

 

ワタクシの教会で言えば、この「上納金」系は少なくともこの10年ほどは全くしてないと思います。

逆に融資を受けている側です。

融資を受けると返済も生じますから、今後は返済金として信徒の献金から返済していくことになります。

また、本部も融資ができるということは、やはりこれまで集まった献金があったということだと思いますので、「上納金」と聞けば聞こえは悪いですが、それにより助けられている教会もあるということで、そう非難されるものでもないかなと思います。

ローン返済できずに教会が破たん、なんてわけにはいきませんもんね。

お金の流れとしては

信徒献金⇒教会⇒本部⇒教会建設資金あるいは融資や宣教師、牧師への補助

というふうに流れていくのかなと思います。

 

ちょっと話が横道にそれましたね。

ともかくこの第四の献金、行先がはっきりしてる、指定されてるので「指定献金」と呼ばれています。

また、それぞれ「基金」や団体を立ち上げて一般に広く献金を受け付けていることがほとんどだと思われます。

例えば「〇〇宣教師を支える会」みたいなのです。で、そういう場合献金を募る先は教会だけでなく広く一般にできるようになっています。

例えば親戚の人や友人も献金/募金できる仕組みをととのえています。


そういうふうに捉えると、この「第四の献金」、限りなく「クラウドファンディング」ですよね。

こういった、宣教師を送るための資金の集め方などがひいては「クラウドファンディング」に発展していった、とみるのが正しい見方だとワタクシは思いますよ。

 

で、ワタクシにとっては

これも「特別献金」の中の一つかな、と捉えています。

 

感謝したいことがあるから行先を指定せずに捧げるものと、

どうしてもそのために捧げたいから指定して捧げるもの。

違いはあるけど、席上でも十一でもない、生活していけるお金があってこそできる献金、って考えたら結局同じ類のものではないかと……。

仔羊おばさん