新年明けましておめでとうございます。
昨年は、キリスト教会の「献金」について結構たくさん書きました。
すると、まさかまさかアクセス数が伸び、驚きました。
そのテーマで書こうと思うようになったきっかけは「宗教二世」問題で、
NHKの「こころの時代」の2023年お正月特別番組も大きいきっかけになりました。
今年は、「100分de名著」という番組のお正月特番で、
「100分de宗教論」をものすごく興味深く拝見しました。
書籍の紹介を通して宗教についてを浮き彫りにしてくれました。
書籍の紹介、ということで、各宗教の宣伝のようにはならず、何が宗教なのかという視点もあったし、宗教にとどまらず第二次世界大戦時の日本で盛んに提唱された「国家神道」のバックボーンの一つになった著書の紹介もあり、結構多角的な視点から宗教について考えることができたのが非常に良かったです。
なんとなくのこの番組の締めは
1.神はいないと思う人は多いものの、日本人はそれなりに宗教的。
2.「神はいない」で人生を生きていても宗教(的テーマ)と人は無縁でいられない。
3.各宗教は違ってもその実(じつ)は共通性がある。
あたりで平和に終わっていました。
まあワタクシ自身はその中で、キリスト教を信じていて、他宗教を信じてはいないわけですけれど、上記のような温厚な帰結は日本で深刻な宗教対立が起きてこないことの一つの理由なのかなとこの番組を見て思いました。
例えば創価学会の学会員とクリスチャンとは考えは全く違うのでしょうけど、だからといって殴り合いのけんかになることはこれまで見聞きしたことはありません。
お互い対立を避けて社会生活をうまくやっていくほうを選択する我々です。
なので、まあこの番組の締めは妥当なところだったかな。
しかし一方で「違い」については明確に示されませんでした。
「宗教論」であって「宗教」ではないんですもの。
まあ、そんな不満は残ったものの、宗教に関し考えるよいきっかけになりました。
また戦前、戦中に盛んに提唱と言うか生活の、戦争の隅々にまで及んだ「国家神道」についてやはり戦後生まれのワタクシも考えずにはいられません。
戦争は遠くなったでしょう。
けれど、それは昨今のスポーツ指導者の暴力の中に、あるいは子供の虐待の中に、あるいは「上司や会社」に命令されてもいないのに勝手に働き過ぎてしまう行動の中に見え隠れする時があります。
仔羊おばさん